講師紹介と講座内容
講座名:古代女帝の素顔
講師名:瀧浪 貞子(たきなみ さだこ)(京都女子大学名誉教授)
※新規講座 ※受付は終了しました。
◆講師自己紹介 京都女子大学名誉教授。文学博士。専攻は日本古代史(飛鳥・奈良・平安時代)。 (主な役職) (主な著書)
現在は、大阪毎日文化センター講師・大阪中之島朝日カルチャーセンター講師・奈良シニア大学講師などを務める。
京都府文化財保護審議会委員、京都市文化財保護審議会委員、大和郡山市水木十五堂賞 選考委員会委員、大阪府八尾市文化財保護審議会委員、大阪府八尾市史跡保存活用審議 会委員、大津市文化財専門委員、文化的景観検討委員会委員、史跡西寺跡保存活用計画策定検討委員など。
『日古代宮廷社会の研究』思文閣出版、1991年
『平安建都』集英社、1991年、『最後の女帝 孝謙天皇』吉川弘文館、1998年
『帝王聖武 天平の勁(つよ)き皇帝』講談社、2000年
『女性天皇』集英社新書、2004年
『源氏物語を読む』(編著)吉川弘文館、2008年
『奈良朝の政変と道鏡』吉川弘文館、2013年
『藤原良房・基経』ミネルバ書房、2017年
『聖武天皇・光明皇后(古代を創った人びと)』、奈良県、2017年
『光明皇后』中公新書、2017年、『持統天皇』中公新書、2019年
『聖武天皇 「天平」の皇帝とその時代』法蔵館文庫、2023年
『桓武天皇』岩波新書、2023年
ほか多数。
◆講座の内容紹介・受講される皆様へ わが国では八人の女帝が即位している。このうち六人(推古・皇極・持統・元明・元正・孝謙)が飛鳥から奈良時代にかけて登場した。これほど多数の女帝を集中的に誕生させた時代は、世界史的にも例がない。しかもそれがわが国の古代史を特徴づけている。なぜわが国に女帝(初代推古天皇)が誕生し、その女帝は古代に集中して登場したのか。
その女帝のあり方や役割は持統天皇によって大きく改変され、皇位継承を左右するようになる。皇位継承の中で女帝が果たした役割とは、いったい何であったのか。
そして、孝謙(称徳)天皇を最後に古代では女帝が登場しなくなる。女帝はどうして奈良時代で終焉したのか。ちなみに古代最後の女帝となった孝謙(称徳)は、唯一立太子した上で即位した天皇である。立太子は女帝には必要のない、男帝にのみ見られた手続きである。孝謙(称徳)女帝に負わされた役割とは何だったのか。
六人の女帝たちはそれぞれの役割を担いながら使命を果たし、精一杯その時代を生き抜いた。女帝たちの役割を通して古代の歴史を明らかにするとともに、その生き様についても考えてみたい。
◆講座スケジュール
3回講座 金曜日 13:00~14:30 ※12月は休講月です。
第1回 10月18日(金)
内容:推古天皇 ~なぜ女帝が即位したのか~
初代推古女帝について、なぜわが国で女帝が登場したのか、といった問題を考えます。
第2回 11月15日(金)
内容:持統天皇 ~壬申の乱を勝ち抜いた女帝~
古代最大の争乱といわれる壬申の乱で、持統女帝はどのような役割を果たしたのか、資料をもとに考えてみます。
第3回 1月17日(金)
内容:孝謙(称徳)天皇 ~男帝に仕立てられた女帝~
女帝でありながら男帝として即位した孝謙(称徳)天皇の役割を考えます。