講師紹介と講座内容
講座名:座学と現地散策で学ぶ遺跡発掘調査の成果
講師名:梶川 敏夫(かじかわ としお)(京都女子大学非常勤講師)
※継続講座ですが新規内容です。新規受講できます。
◆講師自己紹介 1974年から京都市の文化財保護課・埋蔵文化財調査センターに席を置き、専門技師として長く奉職してきました。専門は歴史考古学で、主に市内に数多く残る遺跡(埋蔵文化財)の調査や指導、保存を担当してきました。
2010年に文化財保護課(課長)を定年退職し、(公財)京都市埋蔵文化財研究所(次長)・京都市考古資料館(館長)を経て、現在は京都女子大学非常勤講師(2018年までは京都造形芸術大学の非常勤講師も兼職)のほかカルチャーの講師もしています。
在職中は京都市内を中心に数多くの遺跡調査を指導して保存を推進し、また新たな遺跡の発見やその調査などを行ってきました。また、源氏物語千年紀事業として平成20年(2008)には京都市内の源氏物語ゆかりの地40箇所を選定して説明板設置事業を行いました。
そのほか、調査成果を含めた多くの著書のほか、分かりやすい考古学を目指して遺跡復原イラストを多数制作し、教科書副読本や歴史図書、博物館や資料館の展示などに広く活用していただき、それを利用して市内に数多くの遺跡顕彰施設を建立してきました。研究テーマは平安京跡や院政期の遺跡、寺院跡などの歴史時代で、最近は趣味の一つである登山を活かして、山林寺院跡や山城跡など山岳域にある遺跡の調査も進めています。
◆講座の内容紹介・受講される皆様へ 今年のNHK大河ドラマは「どうする家康」です。家康が活躍した安土桃山時代に焦点を当て、豊臣秀吉や家康に関係のある市内の遺跡についてご紹介していきます。 ※当日の天候によりますが、現地見学は3回予定しています。
◆講座スケジュール
月1回 水曜日 13:00~14:30(フィールドワークは16:30前後になります)
※8月は休講月です。
第1回 4月12日(水)
内容:座学
伏見の豊臣秀吉と徳川家康にかかる城跡の調査成果
第2回 5月10日(水)
内容: フィールドワーク
伏見城跡と最近に明らかになりつつある伏見指月城跡を巡る
第3回 6月14日(水)
内容: フィールドワーク(予定、天候により変更あり)
平安宮跡に残る関白豊臣秀吉と秀次の聚楽第跡を巡る
第4回 7月12日(水)
内容: 座学
東山界隈に残る豊臣秀吉の遺構を探る―秀吉の長子鶴松の菩提寺「祥雲寺跡」と「大仏殿跡」―
第5回 9月13日(水)
内容: フィールドワーク(予定、天候により変更あり)
東山界隈に残る豊臣秀吉のゆかりの遺構を巡る
※天候不良の場合は、座学(遺跡復元イラストの制作体験など)