講師紹介と講座内容

〈古代学協会・佛教大学四条センター提携講座〉


講座名:平安王朝の世界U
講師名:朧谷 寿(おぼろや ひさし)

※この講座の会場は佛教大学四条センターです。
お申し込み不要。1回1000円の受講料を当日会場でお支払いください。
古代学協会正会員は無料です。
詳しくは講座担当までお問い合わせください。

◆講師自己紹介
同志社女子大学名誉教授。京都府文化功労賞受賞。
専門は平安朝史。著書は『藤原道長』『清和源氏』『源頼光』『藤原氏千年』『堀河天皇吟抄−院政期の雅と趣』『平安王朝の葬送−死・入棺・埋骨』ほか多数。

◆講座の内容紹介・受講される皆様へ
   藤原京に始まる都城の中で最も北の地に桓武天皇によって開かれた平安京は、古代の最後の都として平安時代の名のもとにほぼ四百年余り続き、その後も王城の地として京都を舞台に様々な歴史が展開されました。その基礎となった平安時代は天皇を中心に貴族がもっとも栄え、政治を遂行しました。古来の名門貴族に代わって登場してきた藤原氏は権謀術数を用いて他氏排斥を行って勢力を伸ばし、一方で天皇家との婚姻を通じて得た皇子を帝位につけて摂政・関白の座を獲得し、この地位の確保に奔走したのです(とりわけ藤原道長時代までは)。こうした天皇を核とする貴族社会において文化や芸能、祭礼などが育成されました。



◆毎月1回 全5回 水曜日 15:30〜17:00
 ※講座日にご注意下さい。

第1回 10月4日(水) 藤原氏の台頭と躍進1
 藤原氏は不比等の子の時に南家・北家・式家・京家の四家に分かれ、最初に南家、平安遷都前後に式家が勢力を伸ばすものの長続きせず、やがて北家が台頭してきます。とりわけ良房が外孫の即位によって臣下として初の摂政となって以降、北家は他氏排斥などを行って勢力を伸ばしました。

第2回 11月1日(水) 藤原氏の台頭と躍進2
 藤原氏(北家)は十世紀中期に脅威であった他氏(賜姓皇族)を朝廷から追放し、比肩する他氏族がいなくなると同族間での覇権をめぐる争いへと向かいます。そうした中から強運と才覚を以て登場してきたのが道長です。そして以降はこの係累が摂関を独占することになります。

第3回 12月20日(水) 日記の世界―真名と仮名
 歴史は資(史)料をもとに語り伝えられ、九世紀末ぐらいまでの歴史は『日本書紀』以下、六国史が中心となっています。これは漢文体で記された官撰史書です。やがて男性の手になる漢文体の私日記が現われます。いっぽう平安時代になってわが国で仮名が発明されると、これを用いて女性による日記が登場します。

第4回 2017年2月7日(水) 祇園祭
 平安時代には祇園御霊会の名があるように怨霊鎮めを目的として始まった祭りです。史料や年中行事絵巻の「祗園御霊会」を見ても広大な鉾は出てきません。鉾の大型化は室町期あたりからで、こんにち目にするような豪華な山鉾は応仁の乱以降のことです。それは洛中洛外図に描かれています。

第5回 2月28日(水) 後白河院と芸能
 予期せぬ帝位と三十有余年の上皇(法皇)。貴族社会から武家社会への変動期を生き抜いた後白河院は「天子の器に非ず」「和漢に比類なき暗主」「日本一の大天狗」など悪評に満ちています。しかし院は、こうした雑音に惑わされることなく芸能に執心したのです。それが「今様」です。

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