講師紹介と講座内容

講座名:教科書には出てこない 古代中国のリアル
講師名:角谷 常子(すみや つねこ) (龍谷大学文学部歴史学科特任教授)
※新規講座
◆講師自己紹介 中学時代は、地理や地学そして恐竜が好きだったが、先生の影響で中国史に興味をもち始め、神戸大学卒業後、京都大学大学院に進学。堺女子短期大学、奈良大学そして今は龍谷大学で古代史を研究している。文献史料や木簡や石碑を読み、お墓の画像を見ておもしろい!と感じたことを研究してきただけなので、「法制史」「経済史」などの一貫した枠組みはなく、ただ人間くさいことが好きである。 論文は「漢代画像石研究ノート」「秦漢時代の石刻資料」「簡牘の形状における意味」「秦漢時代の贖刑」「秦漢時代における家族の連坐について」など。『東アジア木簡學の確立』(編共著)、『古代東アジアの文字文化と社会』(編共著)
◆講座の内容紹介・受講される皆様へ 古代中国といっても小説で取り上げられるすごい人、でなければ教科書で習ったことくらいしか思い浮かばないのが普通だと思います。でも、『史記』や『漢書』さらに発掘資料などを、「普通の人間の生き方、感じ方」という視点から読んでみると、いろいろ共感できることや驚くことがたくさんあります。そうした古代中国のリアルを5つのテーマに分けてお話しできればと思います。
◆講座スケジュール
月1回 5回講座 水曜日 13:00~14:30 ※1月は休講月
第1回 10月21日(水)
内容: 食が意味するもの
お茶漬けがでてきたら…という有名な京都の都市伝説?のように、食と文化・社会は密接な関係がある。食と人間関係という視点で史料を読むと、古代中国には「お茶漬け」とはレベルの違う話がいろいろある。食から古代中国を理解してみたい。
第2回 11月18日(水)
内容: 結婚と離婚
晩婚・非婚が問題となる現代だが、古代中国でも結婚が人生の大きなイベントであることは間違いない。そこには子孫、財産などさまざまな要素が絡み合う。從って占いや訴訟という手段が登場するのも今以上である。文献や木簡から、結婚・離婚をめぐる生々しく、かつ力強い女性たちの生きざまを紹介する。
第3回 12月16日(水)
内容: 宦官はなぜ必要か
日本にはいなかった宦官。ただ世界的にみると多くの地域で存在していた。中国もその発生は古く、清朝滅亡まで続く。時には王朝を滅亡に導くこともあった。古代中国の宦官について知見を深めると、日本に宦官がいなかった理由を考える手がかりになるかもしれない。
第4回 2月17日(水)
内容:人間関係構築ツール
人と知り合った時、何をするか。ビジネスシーンではまず名刺交換。少し親しくなれば、ライン交換だろうか。結婚式や葬儀では、お祝儀、お香典、お花などが大切な関係表現ツールである。古代中国でも全く同じ。名刺や墓碑(樒とやや似た性格をもつ)が盛んに使われる。実物も出土しているのでご紹介したい。
第5回 3月17日(水)
内容:古代中国のあの世
私たちはあの世をどんなふうにイメージしているだろう。とかく日本人の宗教観は独特だといわれるが、あの世もなんだか曖昧である。ただ、中国人の描くあの世は極めて明快。それはお墓を見ればよくわかる。
