公益財団法人古代学協会

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講師紹介と講座内容

講座名:エジプト銘文学入門 総集編2

講師名:小山 雅人(エジプト学研究家)

※継続講座、新規受講できます。

◆講師自己紹介

小山 雅人(こやま まさと)
・1950年京都府綾部市生まれ。
・1974~76年に、ルーヴル校でヒエログリフ碑銘学(ジャン・ルイ・ド・セニヴァル先生)・エジプト美術史(Ch.デローシュ・ノーブルクール先生)、コレージュ・ド・フランスのジョルジュ・ポズネール先生の講義を聴講、パリ・カトリック学院古代東洋語学校ヒエログリフ・エジプト語学科(ピエール・デュ・ブルゲ師)卒業後、帰国。
・その後現在に至るまで、研究テーマは古代エジプト文学。
・1981年、㈶京都府埋蔵文化財調査研究センターで、発掘調査・文化財活用等に従事。2015年退職。
・退職後、義務感もなく広く好きなことを勉強。

◆講座の内容紹介・受講される皆様へ

今年度を、一度基礎に戻って確実に読む力をつける一年としたい、という方針は変わりませんが、
後半は資料の年代をぐっと遡り、古代エジプト世界の基本が出来上がった❝古王国時代❞に挑戦します。
多少、古王国独特の表記法や称号がありますが、心配ありません。くどい程の決まり文句の繰り返しを読みながら、古王国時代に累々と築かれたマスタバ巡りをします。言うまでもなくそこは❝死者の世界❞です。しかし、彼らが残した壁の浮彫はこの世の生活が底抜けに明るく描かれ、偽扉や柱に残された彼らの姿は、若者、若い女性たちです。若々しい活力に満ちているのです。ですから、そこは世界史に例のない❝不思議な世界❞なのです。




◆講座スケジュール

月1回 土曜日 13:00~14:30 ※12月は休講月です。

第1回 10月22(土)
内容: アヌービスの恩恵(基本的な決まり文句です)
❝三千年の伝統❞のはじまりを勉強します。

第2回 11月26日(土)
内容: 偽扉というもの
ネフレトヤベトの石碑〔ルーブル美術館〕・イイカとイイメリトの偽扉〔カイロ博物館〕・
旦那様だけの偽扉(明治時代か!)

第3回 2023年1月28日(土)
内容:マスタバの中の夫と妻(1)❝一つのテーブルで「いただきます」❞
イリとイネト〔食卓〕、イチュウとイニイトカエス〔食卓〕、カァアヌープとヘテプウスィ〔楣〕

第4回 2月25日(土)
内容: マスタバの中の夫と妻(2)❝家庭内別居?❞
キイとザトシェドアベドの夫婦、ルーヴルの母娘

第5回 3月25日(土)
内容:マスタバの中の夫と妻(3)❝おばあちゃんも⁈❞
イズィのマスタバの人々〔プーシキン美術館〕