公益財団法人古代学協会

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講師紹介と講座内容

講座名:京都の武士社会と承久の乱

講師名:生駒 孝臣(花園大学文学部専任講師)

※新規講座

◆講師自己紹介

1975年、三重県生まれ。
花園大学文学部専任講師。
博士(歴史学)。
平安時代末期から南北朝時代にかけて主に畿内一帯で活躍した武士・武士団の研究をテーマにしています。
主な著書に『中世の畿内武士団と公武政権』(戎光祥出版、2014年)、『楠木正成・正行』(同、2017年)、『楠木正行・正儀』(ミネルヴァ書房、2021)などがあります。
映画鑑賞・旅行が趣味です。
京都で働きはじめて今年で四年目になります。
私の主たる研究対象の摂津国の武士団渡辺党は、淀川最下流部(現大阪市北区・中央区)に本拠を有していましたが、活動の中心は京都でした。毎日大阪の自宅から京都に通っている私も渡辺党に近いのかもしれません。
そんな渡辺党のように現代の京都と大阪とを行き来する者の観点から、京都で活動した中世武士・武士団のお話をさせていただきます。

◆講座の内容紹介・受講される皆様へ

平安時代以降、歴史の表舞台にあらわれた清和源氏や桓武平氏の武士たちは、河内・摂津・大和や伊賀・伊勢といった畿内近国に本拠を置き、主に京都で活躍しました。
また、京都には畿内近国の武士だけに限らず、日本列島各地から多くの武士が集い、彼らは朝廷や院・貴族との関係を保ちながら、武士同士の繋がりを持ち武士の社会を形成していました。
本講座では、そうした京都の武士社会のあり方と、それが鎌倉幕府の成立や幕府と朝廷との関係を一変させた承久の乱によって、どのような変化を遂げたのかを、摂津源氏や伊勢平氏、摂津渡辺党など具体的な武士・武士団の消長を取り上げて、最新の研究成果に基づきながら追究します。




◆講座スケジュール

月1回 水曜日 10:30~12:00  ※8月は休講月です。
 

第1回 4月27日(水)
内容:白河・鳥羽院政と武士

第2回 5月25日(水) 
内容:伊勢平氏の盛衰

第3回 6月22日(水)  
内容:摂津源氏の消長

第4回 7月27日(水)  
内容:摂津渡辺党と公家社会

第5回 9月28日(水) 
内容:承久の乱と武士社会の変容