公益財団法人古代学協会

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講師紹介と講座内容

講座名:東寺の歴史と文化財

講師名:新見 康子(にいみ やすこ)(東寺文化財保護課長)

※新規講座

◆講師自己紹介

1992年より東寺宝物館学芸員、2010年より東寺文化財保護課長。同志社大学嘱託講師、立命館大学非常勤講師、京都産業大学非常勤講師。博士(文学、立命館大学)。著書に『東寺宝物の成立過程の研究』(思文閣出版、2008年)など。
東寺宝物館において、折々のテーマに沿った特別展を春秋2回行っています。また、寺宝の調査研究や整理、修理保存に関わることも重要な仕事です。寺院の学芸員は、寺宝の位置付けを通して過去に関わった人々の動きや考え方が見えてくるのであり、こうした過去の積み重ねを理解・継承し、手助けしてこそ、未来につながると考えます。

◆講座の内容紹介・受講される皆様へ

東寺は、密教美術の宝庫であり、「京の正倉院」ともいわれています。国宝や重要文化財に指定されているものだけでも、約80件2万点以上にものぼる寺宝を所蔵しています。
2023年は、弘法大師空海の生誕1250年にあたります。東寺では秋に真言宗立教開宗1200年の慶讃大法会が行われます。この大法会にむけて、史跡整備をはじめ、建造物・彫刻・絵画・古文書などの多くの寺宝の修理を行ってきました。
今回の講座は、東寺の歴史や伽藍について概観しながら、文化財や行事、修理の成果を中心に設定しています。現地見学は、宝物館の春期特別展の期間中に設定していますので、修理完成した重要文化財弘法大師行状絵巻をごらんいただきます。毎月21日の「弘法さん」や、十年以上継続して行われている文化財修理についても、わかりやすくお話ししたいと思います。




◆講座スケジュール

月1回 土曜日 15:00~16:30 ※8月は休講月です。

第1回 4月22日(土)
内容: 東寺の歴史と伽藍

第2回 5月20日(土) 現地見学14:00~15:30予定 ※講座日・時間注意
内容: 東寺(宝物館・御影堂・金堂・講堂・五重塔)の現地見学

第3回 6月24日(土)
内容: 東寺と弘法大師行状絵巻

第4回 7月22日(土)
内容: 東寺と「弘法さん」

第5回 9月23日(土・祝)
内容: 東寺の文化財修理