第11回角田文衞古代学奨励賞受賞者発表

<論  攷>
櫻井   智:律令国家の朝儀と天候

<特輯「古代ギリシア史研究の現在地(2) 統合とコミュニケーション>
栗原 麻子:特輯「古代ギリシア史研究の現在地(2) 統合とコミュニケーション」に寄せて
栗原 麻子:古典期ギリシアにおける噂・情報・コミュニケーション−前5世紀末〜前4世紀末アテナイを中心として−
齋藤 貴弘:市民・神々・人間―ギリシア人の「環世界」
竹内 一博:ローカルヒストリーとポリスの過去の共有—アッティカ史を中心に—
増永 理考:ローマ帝政期のギリシア世界における弁論―知識人たちの「コミュニケーションデザイン」―
志内 一興:皇帝発給文書の流通とローマ帝国統合の安定
大谷  哲:書簡を通じたキリスト教徒共同体のコミュニケーション

<研究動向>
川添 和暁:縄文土器・弥生土器における貝工具の利用—器面調整および文様施文から—
坂口 太郎:源義朝の「逆罪」と「王命」―平治の乱、二条天皇黒幕説の誤謬―

<註  釈>
天岡 昌代:『小右記』註釈(34)―長和4年6月15日~17日条―

<連  載>
麻柄 一志:私の古代学(31)学際的研究と東アジアにおける日本文化の位置付けをめざして(上)
近藤 好和:〈『江家次第』にみる朝廷儀礼の式次第〉(11)大嘗会(六)
柴田 潮音:海外調査探訪(2)異国の地で掘る(上)

<訃  報>
植山  茂:近藤喬一先生を偲んで
近藤 正裕:父の思い出

<図版解説>
川崎 雅史:和歌山県美浜町吉原遺跡 石積みをもつ方形周溝墓
米田 拓海:羽曳野市 史跡古市古墳群 峯ヶ塚古墳の造出しにおける調査

<書  評>
古内 絵里子:栄原永遠男著『難波古代史研究』
荊木 美行:木本好信著『奈良時代貴族官人と女性の政治史』
山中  章:黄暁芬編著『古代東アジア都市の構造と変遷』

<新刊紹介>
吉田  歓:重見泰著『大極殿の誕生 古代天皇の象徴に迫る』
水口 幹記:森公章校訂『史料纂集 参天台五臺参記 第一・第二』
門田 誠一:植村善博・関口康弘・大邑潤三著『日本禹王事典』