公益財団法人古代学協会

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講師紹介と講座内容

講座名:平安王朝の歴史と文化

講師名:朧谷 寿(おぼろや ひさし)(同志社女子大学名誉教授)

※継続講座ですが新規受講できます。

◆講師自己紹介

同志社大学文学部卒業。同志社女子大学教授、特任教授を経て名誉教授。(公財)古代学協会理事長。日本古代史とくに平安時代の政治・文化・生活空間を研究。                         主要著書:『源頼光』(吉川弘文館)、『清和源氏』(教育社)、『王朝と貴族』〈『日本の歴史』⑥〉(集英社)、『藤原氏千年』〈講談社現代新書〉(講談社)、『源氏物語の風景』(吉川弘文館)、『平安貴族と邸第』(吉川弘文館)、『藤原氏はなぜ権力を持ち続けたのか』〈NHKさかのぼり日本史⑨平安〉(NHK出版)、『藤原道長』(ミネルヴァ書房)、『堀河天皇吟抄』(ミネルヴァ書房)、『平安王朝の葬送』(思文閣出版)、『藤原彰子』(ミネルヴァ書房)                                                1992年から「源氏物語アカデミー」(福井県越前市)監修者。1998年から「紫式部顕彰会」副会長。 2004年から「国際京都学協会」常務理事。平成16年度(第23回)「京都府文化功労賞」受賞。2022年「京都市芸術振興賞」受賞。

◆講座の内容紹介・受講される皆様へ

8世紀末に桓武天皇により都城となって以降、王城の都として千年の歴史を紡いできた京都。その最初の四百年は古代として捉えられ、京都の基礎が形成されました。都はどのようにして展開していったのでしょうか。そして、政治の上では藤原氏(北家)が9世紀後半に摂政・関白となって天皇政治を後見したのを契機に摂関を独占し、大きな勢力を築きますが、その間にも他氏族や同族間との政争を引き起こしています。やがて藤原道長の出現によって安定期を迎え、世界に誇る『源氏物語』が生み出されるのです。時代が下って11世紀末になると太上天皇(上皇)が天皇政治を後見する政治(院政)が出現し、藤原摂関家は勢力を弱め、さらに平家の台頭などで複雑な権力闘争が展開され、武家社会の到来を生み出すことになります。                       平安京という風土のなかで展開される王朝社会の政治の大きな流れはこのようなことに集約されますが、一方で文化、宗教、様々な暮らし、そして今に息づく祭礼や年中行事が営まれました。京の地に刻みこまれた営みを通して王朝四百年の歴史を探ることにします。本講座では、それらを語る史料冊子(私家版)を使用し、必要に応じてプリントも配布します。歴史に少しでも興味のある方ならどなたでも楽しめる講座です。                                                                             ✦初めて受講される方は、テキスト本『王朝貴族と京都―資料』と『かな字典』の書籍代1,800円が別途必要となります。




◆講座スケジュール

第1回 10月4日(水)                                                                                        内容:平安王朝の世界(44)

第2回 12月6日(水)                                                                                       内容:平安王朝の世界(45)

第3回 2024年2月7日(水)                                                                             内容:平安王朝の世界(46)

第4回 3月6日(水)                                                                                        内容:平安王朝の世界(47)