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角田文衞の古代学


文献史学と考古学を統合し、世界史までをも視野に収めた壮大な「古代学」を樹立した角田文衞博士。
平安時代史研究に業績を挙げるに留まらず、洋の東西を問わず古代遺跡の発掘調査を手がけ、古代学協会や平安博物館の設立に奔走。
『角田文衞著作集』(1986年完結)以降の論考やヨーロッパ古代史の論文を集成しています。
角田史学の全容を明らかにするものである。

<責任編集>
吉川 真司(京都大学教授・古代学協会参与)
山田 邦和(同志社女子大学教授・古代学協会理事)

<編集事務・装幀>
山﨑 千春(古代学協会理事)

発売所:株式会社吉川弘文館

 

角田文衞の古代学4 角田文衞自叙伝

出版年月日:2017/10/31
ISBN:978-4-642-07899-3
判型:A5
本文:406ページ

第一部 角田文衞の生涯

自叙伝
角田文衞 年譜
古代学協会の沿革
角田史学の構想

第二部 理想の研究機関の構想

『古代学』創刊の辞
財団法人古代学協会 設立の趣旨と沿革
勧学院大学設立趣意書
平安博物館設立趣意書

第三部 初期論文

伊達の読方の史的一考察
郷土史前学の研究に就いて ―地歴館の落成に際して―
近代に於ける女性憎悪の潮流
メガロン

〔解題〕角田文衞の軌跡 山田 邦和

『角田文衞の古代学1 後宮と女性』

出版年月日:2018/9/30
ISBN:978-4-642-07896-2
本文:419ページ
                       

第一部 後宮とその文化

日本文化と後宮 
  後宮の歴史 
  後宮の変貌 
  日本の後宮―その特殊性―
  後白河院の後宮
  賀茂の斎院をめぐって

第二部 后妃と官

平安時代の女性名
  藤原袁比良―知られざる権勢家―  
  承香殿の女御 
  紫式部の本名 
  現在に続く血脈 紫式部  
  隆姫女王 
  皇后 藤原泰子 
  崇徳天皇の生誕 
  建春門院 
  権典侍 源仲子 
  豊原殿
  高倉寿子
  和宮身替り説を駁す

〔解題〕後宮史の奥深き森  吉川 真司

『角田文衞の古代学2 王朝の余芳』

出版年月日:2020/12/25
ISBN:978-4-642-07894-9
本文:419ページ

第一部 高階家の悲劇

高階家の悲劇

第二部 王朝の人々

藤原有佐の母
  白河法皇の死亡原因について
  後白河院の近臣
  修明門院
  四条家略記

第三部 王朝史の舞台

久邇京と泉河
  鳥部野のわたり
  御子左家
  三条南殿の沿革
  三条姉小路方面の大火
  平泉と平安京 ―藤原三代の外交政策―
  平安時代の福島地方

第四部 史料と史観

銘辞学とその周辺
  冷泉家の人びと ―秘庫の開扉にあたって―
  仁和寺研究の展望
  絶滅史観に立脚して歴史の再検討を

〔解題〕かぐわしき残り香  吉川 真司

『角田文衞の古代学3 ヨーロッパ古代史の再構成 』

出版年月日:2021/3/30
ISBN:978-4-642-07898-6
本文:453ページ

序 章 ヨーロッパ古代史の構想

ヨーロッパ古代史の構想

第一部 始原時代・古拙時代のヨーロッパ

始原時代のヨーロッパ
 ヨーロッパ初期植物生産者の文化
 ヨーロッパ文明の定礎―青銅器時代の文化―
 ヴァフィオの墳丘墓とその遺宝

第二部 古典時代のヨーロッパ

ヨーロッパ古典時代の展開
 ヨーロッパ古典文化
 ヨーロッパの古典時代の金石文
 ポンペイの遺跡
 東ヨーロッパ古代史

第三部 ヨーロッパにおける周辺文化の問題

ハルシュタット文化とラ・テーヌ文化
 ゲルマン・ケルト文化の源流
 境域を越えたギリシア・ローマ
 ヨーロッパ古典時代後期の地方文化
 北ヨーロッパ古代史

第四部 ヨーロッパ古代の終末

古代の終末問題―歴史学方法論の一課題として―

〔解題〕新たなるヨーロッパ古代史像への挑戦 山 田 邦 和