公益財団法人古代学協会は、2011年、創立60周年を迎えるにあたり、当協会の創立者・角田文衞博士の名を冠して、角田文衞古代学奨励賞を創設いたしました。
本賞は、季刊 『古代文化』 への投稿論文の中から秀作を選んで表彰し、古代史研究の奨励と将来性ある若手研究者を支援することを意図する論文賞です。今回で第12回目を迎えることができました。
今回の選考にあたっては、本年6月までに『古代文化』編集委員・編集参与の委員から推薦を受けた論攷・研究ノートを対象として、編集委員・編集参与を構成員とする選考委員会(6月20日)での審議を経て選考されました。
その結果、越川真人氏の「平安時代中・後期の牛飼童と貴族社会」(『古代文化』第76巻第2号、2024年9月)が選ばれました。
本論文は、平安時代の「牛飼童」の検討を通じて、その時代の社会についての精緻な研究を行い、その成果は今後の平安時代研究に大きな貢献をなすものとして高く評価したいと考えております。
ここに将来性を予感させる秀作を選考することができましたことは、主催者として喜びに堪えません。本賞が越川氏の今後の研究の進展に、いささかなりとも寄与することを願うものです。
今後もひきつづき、関係各位のご理解とご支援をお願い申し上げる次第です。

                        2025年11月1日
公益財団法人 古代学協会
理事長 朧谷  壽